2012年7月4日水曜日

奇跡 #2

出産の記録のつづき。


午後11時頃。ここに来てプッシュしたくなることが増えてきました。助産師さんに「全開じゃないから、もう少し我慢して。」と言われ、陣痛が来たときにはガスを使っていきみたくなるのを抑えることに。このガスですが、結構効いた気がします。日本では何も使わないのが普通と聞いていたので、ガスについて聞いたときはどうなんだろう・・・?と思っていましたが、なかなかよかった。

大体この頃、助産師さんによって破水してもらいました。

午前0時。内診。全開と言ってもらい、プッシュし始めました。何度も頑張るんだけど、Kaiの頭が出ては引っ込み、出ては引っ込みしているらしい。これを気が遠くなるほど繰り返し。口に出したら本当になる気がして決して言わなかったけど、「もう無理、もう無理・・・」って思っていました。

いくらプッシュしても出てこないのでお医者さんが呼ばれました。そこで、実は全開ではなく何かがひっかかっていたことが判明。そのせいだったのね!完全に全開にしてもらってから、さらに頑張る!
Kai君がんばれ、Kai君がんばれ・・・って繰り返していました。

最後、Kaiの肩が引っかかっていたので助産師さんがつかんで出してくれました。と、簡単に書きますがこれが痛かった!!「いーたーいー!」と声に出してしまいましたが、これが結局最後の痛みとなりました。


そして、午前2時20分。Kaiがこの世に誕生しました。泣くかなぁ、って思っていたけど、私は疲労困憊で泣く力もなく。胸の上にいるKaiを見て「ああ・・・出てきた・・・」っていうのが正直な感想でした。ただその分クリスが号泣してました(笑)

生まれてすぐおっぱいをあげて、Kaiは体重を量ったりチェックしてもらったり。それを横目で見ながら、私は疲労のせいか気分が悪くなり、そしてここからの意識はほぼありません。クリスに抱えられて車いすに乗り、気がつけば自分の病室のベッドで朝を迎えていました。


6月9日朝。目が覚めたら5時頃。興奮のためか眠れず。

助産師さんがKaiを病室に連れてきてくれました。腕に抱えたKaiを見て、小さな目や、鼻や、まつげや、手や、足。
小さな小さな爪をみて、涙があふれてあふれて、止まりませんでした。


頑張ってくれたんだねぇ。

ありがとう。





さて、Kaiはすくすくと育っています。目をぱっちりと開けて、そこら中を見渡して、Daddyと私の目をのぞき込んでいます。
私たちはもう、Kaiの虜です。いくら見つめても飽きない。




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